「おい、お前審判してくれ」 「え、俺ですか!?」 「いいから早くしろっ!」 「は、ははははい!!」 竹刀を握りながら、誰と試合をするのかと辺りを見渡した。 すると後ろで聞こえる、隊士と土方のやり取り。 という事は・・・・・ 「・・・・・土方と試合するの?」 そう、引きつりそうになる口元を堪えながら、土方を見る。 どうか、そうではありませんように―――― しかし、そんな願いも空しく、当たり前だと言うように土方は頷いた。