------ ---- -- 「おい、ちょっとここ空けてくれ!!」 「はい!!」 稽古中の、隊士達の声が響く道場に足を踏み入れる。 土方の命令に即座に反応し、サッと人のいなくなったさらけた空間。 どうしたらいいのかと立ち竦んでいると、土方から竹刀が放り投げられる。 「何で投げるのよっ」 「・・・・・まぁ、気にすんな」 反発しようが何しようが、土方は全く気にしてない。 渡された竹刀と土方を見比べて、これで試合をするのか、とやっと理解する。