苛立ちに顔を歪める私の肩に、トンッと手を置く。 きっと、この時私に向けられた笑顔を、女性の皆さんに見せたら―――― 「ん?どした?」 ――――きっと、卒倒するだろう。 その今は眩しさで目を覆いたくなる笑顔をかわしながら、私はすっと立ち上がった。 これ以上、この部屋にいたら自分が狂いそうだ。 襖の外は朝の光で、明るい。 「力量試しって、普通に試合するの?」 「あ、ああ・・・・・今からやる。嫌と言ってもやってもらうからな」