ガサガサと文机を漁りながら、そう言う土方。 そんな適当な土方に一つだけ教えてあげよう。 「足の踏み場も無いんだけど、その辺ってどこよ」 襖から先に進めないまま、私は土方を見下ろした。 よし、形勢逆転。などとしょうもないことを考えながら、上山を徐々に退けていった。 潰してしまわないよう、そっと積み上げやっと座る場所を確保する。 周りには、隊士誰一人いない。 「じゃあ、お前に処遇を言い渡す。 女、境遇、色々な面を考慮して、お前には俺の小姓兼、非常勤隊士となってもらう」