*土方 歳三side*


「お前は、千歳の家族か?」



さっきまで千歳がいたこの部屋で、俺は泉箕とか言う奴と向かっている。


昼間は必死になっていてあまり気に留めなかった、こいつの姿。


異人・・・・・もしくは妖か、と思う変わった容姿。


何となく、後者の方が正しい気がしなくもないけど。



『ほぅ、家族か・・・・・いいや、そうかもしれないし、違うかもしれない』


「どっちだよ!!」


『それは、千歳次第』



余裕そうに口元を緩めるこいつに、少し青筋が浮かびそうになった。