『お前、嫌われてるのな』 「黙れ」 頭の中で、嫌味を言う泉箕に苛立ちを覚える。 誰が原因だと思っているのか・・・・・? 『あの子、一人で喋って・・・・・誰と話したはんのやろ?』 「はぁ――――」 これは、完全に変人決定だな。 これ以上、自分の容姿をとやかく言われるのは、あまり気分がいいものではない。 私は、少し俯き気味に歩く。