「・・・・・おかえり。土方、こいつは敵じゃない」 思わずその人物に向かって行きそうな拳を、必死に堪えながら、土方に紹介する。 敵ではないし・・・・・うん、まぁ家族の部類にでも入るんじゃないか。 『ぬ!?千歳、その傷はどうしたのだっ』 そして、私の顔を覗き込んだかと思うと、ガバッと肩を揺さぶる。 質問しながら、喋らせないって・・・・・ 土方に少し視線をずらすと、その顔は唖然としている。 壬生狼の名の威厳の欠片さえない。 「別・・・・・に、何でも、無い・・・・・」