それと共に、辺りは闇に変わっていって・・・・・ 母さんの姿は、もうどこにも見えなくなっていった。 「どこ・・・・・母さん、母さんっ!」 ねぇ私、いつまで母さんの事を引きずるつもりなの? そう尋ねてみても、いつまでだろう?と考えるだけ。 私はただ、母親の愛情というものに飢えていただけなんだから。 『チトセ・・・・・コッチ、オイデ』 手を引かれるままに、足を動かす。 次第に濃くなる闇は、足に絡みつくようだった。