「靴なんて落として凛らしくないな。頭が痛むのか?」 「い、いえ。」 渡された靴を慌てて受けとる。 からかいながらも心配してくれる幹久に凛の心は穏やかになっていく。気が付けば、吐き気と頭痛も収まっていた。 「今日は一人なのか?」 「え?」 「いつもは護衛が傍にいるだろ?」 「護衛…?」 凛は首を捻るが『いつもは居て、今は居ない』と言うことから、護衛は響と捺を差していることが分かった。