魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−






いつぞやの小包は、幹久だったと言うことを写真が教えてくれた。


しかしそれは凛にとって不必要なこと。


知らなければ、これからも、穏便に接していけたと言うのに。


こんなことを知らされた今、幹久と、どういう顔で会えば良いのか分からなくなった。





「……う、そ…だよ…ね?」





数十枚もの“真実”を見ながら凛は呟いた。


足掻く鶏にナイフを突き立てる幹久。 目を抉り落とす幹久。 羽根をもぎ取る幹久。 服は赤く染まり手は血に濡れている。 頬に付着する血にさえ気に留めずナイフを突き刺す姿は、身が凍り付くほど、恐ろしかった。