魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−






『…留守電が入っていた。』





今まで黙っていた幹久は言う。


病院に赴こうとした凛を引き留めたのは、このためだった。





『“お前は裏切り者だ”と。“真葵と手を組んだ奴は要らない”と紗枝の携帯に入っていた。』





徐々に浮き彫りになる真実に凛は眩暈がした。


浮き彫りになるほど頭が掻き回される。


知れば知るほど状況が、呑み込めなくなった。