あからさまに目を泳がす凛。
チラッと狼狽える凛を見た幹久は躊躇しながら言う。
「―――俺を襲ったのは紗枝だ。」
音が、止んだ。
「―――は?」
凛は口を開けてポカンとする。
幹久の言葉が理解出来なかった。
「間接的に、だがな。」
「―…は、い?」
「アイツ自身が俺を襲ったわけではないが、アイツも絡んでいる。ビルの合間からアイツが笑っていたからな。」
「ち、ちょっと待っ、」
「正直妹に嘗められ過ぎだと俺も思―――」
「っ幹久先輩!」
溜め息を付きながら語る幹久を、凛は声を荒げて止める。はぁはぁと肩で息をする凛を見て、幹久も話すのを中断した。

