魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−






「誰かとコソコソ電話しているんだ。」

「誰と、ですか?」

「さあな。だがアイツはヤバい事に首を突っ込んでる。」

「……」

「頻りに辺りを気にしたり何度も誰かと連絡を取り合ってる。然もその相手は毎回違う。」

「え…ちが、う?」

「ああ。毎回言葉遣いが違うからだ。敬語だったり、怒鳴ったり、荒々しかったり。」





だから連絡を取り合う相手が複数いることに気付いたのか、と凛は感心する。幹久の洞察力は純粋に凄い思った。


それと同時に紗枝のことが気が気でない。 今朝、普通だったからこそ、気になる。自分には言えないことなのか、と。