魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−






「最近、凛可笑しい。」

「可笑しく、ないよ。」

「だからそれが可笑しいンだよ。」




イラッとした声で捺は言う。





「凛は内緒事をするヤツじゃない。前までは何かあったら直ぐに言うヤツだった。」

「…なら、私は変わったんだね。」




皮肉を込めた言い方をしてフッと自嘲する凛。


なら変わらしたのは誰だ。


変わってしまったのは誰のせいだ。

周りを取り巻く状況が自分を変えたんじゃないか、と凛は唇を噛み締めた。


そしてそのままポツポツと悩みの種を溢していく。





「幹久先輩が、響に、襲われたのかも、しれないの…」

「は?」

「幹久先輩、入院してて…」

「……」

「わたし、どうしたら…」





頭を抱える凛。


自分のせいかもしれない。そして響が犯人。目を覚まさない幹久。全てが凛を悩ませた。


打ち明けたにも関わらず、怪訝な顔をする捺は、有り得ないことを言う。