「―――響先輩がお兄を闇討ちにしたんです。」 その言葉に凛は鈍器で殴られた衝撃を受けた。 ざわつく胸を必死に落ち着かせようと目を瞑る。 そして絞り出すように声を出した。 「な、に、言ってるの?」 「響先輩がお兄を―――」 「有り得ない。」 紗枝が続きを言う前にバッサリと切り捨てた。頑なに否定するのはただ信じたくなかっただけ。 何か―――――思い当たることが凛のなかであったから断固として否定したのかもしれない。