凛がYシャツを握ったのが分かると捺は更に強く抱き締めた。 肩に回る手が力んだことで、凛は小さな悲鳴を上げる。(痛い、) しかし捺はお構い無しに顔を首に埋めた。痛いし、拒絶出来ない、この状況。凛は頭を抱える。 会話が滞り空気が澱み始めたとき ガチャ―――――… 扉が開いた。 取っ手を捻った音でハッとする。“誰か”が来ることは予想出来た筈なのにと、凛は目粉るしさを覚えた。