「真っ白の兎は死神みたいに凛先輩を追い詰めるようなことはしないですから。」 「どうだかねぇ〜。」 タバコを取り出して火を付ける響は紗枝を見定めるように見下した。 空に昇る紫煙を見ながら、紗枝は微笑する。 それは全てを悟った笑みだった。 「あははははっ!紗枝は知ってるんですよ?」 泣いているのか崩れ落ちた彼女を屋上から見ながら言う。 「白濁液、響先輩でしょ?キモーイ。」 いつの日だったか。凛の下駄箱に入っていた“それ”を思い出す。躍起になって犯人捜しを始めれば簡単に名前が浮上した。