そんなとき、初めて君と会話を交わしたんだ。




「あっ…あのっ…」




「ん…?なに?」




「たっ、ため息つくと、幸せ逃げちゃいます…。だっ、だから!あんまり…しない方がいい、です…。」




「ははっ、ありがとう。…えーっと、君、名前は?」




「な、名前!?そそ、そんな!名乗るほどの者じゃ!!しっ、失礼します!!」




顔を真っ赤にしながら、すぐさま自分の席に戻った彼女を見つめた俺は思わず笑顔になった。




「な、名乗るほどの者じゃって…、何時代なんだよ(笑)」





その頃からかな、君を目で追うようになったのは。





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