*千里Side

花火があった次の日。

私はまた早く起きた。

昨日、

「私、翔と話してくる。」

「・・・うん。」

「大丈夫。けじめをつけてくるだけだから。」

「頑張って。応援してる。」

「優しいね。千里は。」

そう真理と話した後、彼女は線香花火を2つもって翔のところへ行った。

「お、とうとう勝負の時が来た感じか?」

「てか、線香花火かよ。」

「どうなんだろーねー。」

そのまま、花火はなくなっていき、打ち上げ花火の準備が始まった。

「そろそろ2人呼んできたら?」

「うん。私、行ってくるね。」

その時、後ろで花火があがった。

「きれいだなー・・・。」

少し急いで歩く。

が、足元が悪くてなかなか前に進まない。

「おっとっと・・・。」

そして、「フィニッシューーー!!」

あぁ、終わっちゃった。

そう思って2人の方を見たとき。

「え、キス・・・?」

キス、してたの?

え、なんで。

ていうか、どっちが勝ったの?

え、あ、え・・・。

「あ、千里ー!呼んできててくれたの?」

「う、うん。」

「今ちょうど終わったから、行くねー。」

「わ、わかった。」