・・・逆に悲しくなってきましたね。 さらに気分をダウンさしてもらった私は教室へ重い足取りで戻る。 「どうしたのー?」 嬉しそうな顔をしながら聞いてくる沙織。 「いや、大丈夫・・・。」 沙織さん。 今のあたしにとってはあなたも別次元の人ですわ。 そんなことを思うと、さらに気分が下がっていく。 ストンと席に座る。 「・・・大丈夫?」 前の女子が心配してくれた。 「ははは・・・。」 私は弱弱しく笑うと大きくため息をついた。