剛「ここだよ」

そう言って剛也は教室の前で立ち止まっ

た。

綾「…ここ…?!」

私の目の前にはすっごい綺麗な教室。

…もっと汚いと思ってたのに…

剛「驚いた?」

綾「あぁ…」

剛「兄貴がいろいろと……な?」

剛也のその言葉だけでなんとなく想像

はできた。

達也の事だ。

きっと綺麗にさせたに違いない。

剛「じゃぁ…はいるか」

綾「あぁ」

ガラっと剛也が教室のドアを開けると

中の視線は私達へと集中した。