「あ―ッ!」
臭い。
「なんだ…この―?」
血…?
直人は呆然としている。
自分のスリッパの音がやけに響く。
―パカ、パカ、パカ…
ぴちゃ。―
ぴちゃ?
「それ以上行くな!花音!そのまま戻れ!」
直人が叫んだ我に返ったらしい。
「え…」
ぐにっ…
踏んだ。
何を?
それはとても柔らかいもの。
見た。
見てしまった。
ベッドの横に、積み上げられたように。
―ペタン…―
座り込んだその下から、生暖かい液体が染み込んでくる。
「花音!」
聞こえない。
見えない。
「っいやぁぁぁぁぁ!!そっそんな…!」
「来るんだ花音!立て!早く!」
立てない。
直人に引っ張られる。
どうにかして、物が落ちた。
―ガラン!ゴン!ギン!ガン!…キィィィィン!―
オルゴールの狂った音色が部屋中に響いた。
思わず、そっちを見る。
ガラスでできた、オルゴールは、透明な色は残っていなかった。
それは、
真っ赤に染まっていた。
無意識に手を伸ばす。
「触るな!行くぞ!クソッ!」
担ぎ上げられて、外に2人して飛び出す。
結構派手なドアを開ける音が響いたからか、近所が騒ぎ出した。
外に出て、へたれこんだ直人は私を降ろして頭を抱えて固まった。
そのとき私は初めて自分の手と広がったスカートを見下ろした。
それらはすべて、
あの狂ったオルゴールの様に、
赤く、赤く、染まっていた。
―かくして私は幻想の世界から目を覚ます。
臭い。
「なんだ…この―?」
血…?
直人は呆然としている。
自分のスリッパの音がやけに響く。
―パカ、パカ、パカ…
ぴちゃ。―
ぴちゃ?
「それ以上行くな!花音!そのまま戻れ!」
直人が叫んだ我に返ったらしい。
「え…」
ぐにっ…
踏んだ。
何を?
それはとても柔らかいもの。
見た。
見てしまった。
ベッドの横に、積み上げられたように。
―ペタン…―
座り込んだその下から、生暖かい液体が染み込んでくる。
「花音!」
聞こえない。
見えない。
「っいやぁぁぁぁぁ!!そっそんな…!」
「来るんだ花音!立て!早く!」
立てない。
直人に引っ張られる。
どうにかして、物が落ちた。
―ガラン!ゴン!ギン!ガン!…キィィィィン!―
オルゴールの狂った音色が部屋中に響いた。
思わず、そっちを見る。
ガラスでできた、オルゴールは、透明な色は残っていなかった。
それは、
真っ赤に染まっていた。
無意識に手を伸ばす。
「触るな!行くぞ!クソッ!」
担ぎ上げられて、外に2人して飛び出す。
結構派手なドアを開ける音が響いたからか、近所が騒ぎ出した。
外に出て、へたれこんだ直人は私を降ろして頭を抱えて固まった。
そのとき私は初めて自分の手と広がったスカートを見下ろした。
それらはすべて、
あの狂ったオルゴールの様に、
赤く、赤く、染まっていた。
―かくして私は幻想の世界から目を覚ます。


