「ハイじゃあまず最初に…手でもつなぐ?」
疑問形!?
「どのつなぎ方で?」
「ん?つなぎ方に種類があるのか?」
「わかんないねぇ…あ。じゃあ悠樹君は知ってるのか。物知りだね!」
何この無知の集団。
「こうするの!」
何となく彼女の手を握って(?)やった。
小さくて、華奢な手だった。
ひょっとしたら壊れてしまうかも。
「あ…え!?悠樹君?」
赤くなる彩野にほほ笑みかける。本物の笑顔を。
―大丈夫。大丈夫だから。―
耳から放れないあの言葉。
「悠樹君!」
あ、危ない。ちょっと頭がトリップしてた。
「あの…まだつなぐの?」
「あぁ!ごめん嫌だった?」
忘れてた。
ブロロロロロロ…―
「ちっ、もう来やがった。早いな。」
「えーとじゃあ、よろしく。花音。」
「あ…はい。」
そのとき、僕は初めて彼女の名前を呼んだ。
そのときは、気付かなかったけれど。
疑問形!?
「どのつなぎ方で?」
「ん?つなぎ方に種類があるのか?」
「わかんないねぇ…あ。じゃあ悠樹君は知ってるのか。物知りだね!」
何この無知の集団。
「こうするの!」
何となく彼女の手を握って(?)やった。
小さくて、華奢な手だった。
ひょっとしたら壊れてしまうかも。
「あ…え!?悠樹君?」
赤くなる彩野にほほ笑みかける。本物の笑顔を。
―大丈夫。大丈夫だから。―
耳から放れないあの言葉。
「悠樹君!」
あ、危ない。ちょっと頭がトリップしてた。
「あの…まだつなぐの?」
「あぁ!ごめん嫌だった?」
忘れてた。
ブロロロロロロ…―
「ちっ、もう来やがった。早いな。」
「えーとじゃあ、よろしく。花音。」
「あ…はい。」
そのとき、僕は初めて彼女の名前を呼んだ。
そのときは、気付かなかったけれど。


