机の上の金平糖がキラキラ光ってる。
その横で揺れるクラゲのストラップ。
「だからね。
あの日一緒に行った場所に明日の17時頃来てほしいって伝えて。
あたしのケータイもう澤村さんのアドレス入ってないから」
あたしはきっとこの恋を忘れないと思う。
これから先どれだけ間違ったとしても、辛くなっても、良い人と出会って一緒になってもこの恋は、この恋だけは忘れない。
澤村さんがあたしを思ってくれたことをと島津木くんがくれた無償の愛を忘れちゃいけない。
「岩ちゃん、ありがとう」
岩ちゃんだけじゃないけれど。
どうしても言いたかった。
支えをくれたから。

