「おいっ!?」 視界が一瞬にして変わる。 古びたアパートの廊下の天井が視界に映ったと同時にゴンッ!!という鈍い音が響いてあたしの意識は薄れていった。 「……い……ぃ…………ぇ…な…」 彼が何をいっているかは分からなかったけど担がれて部屋のなかに不覚にも入ってしまったあたしは太陽の下をもう歩けないだろうな、あぁ、もしかしたら二度と家に帰れなくなるかもしれない等と考えながら ドアが閉まる手前で意識が途切れた。