恋をしたのは澤村さん



「……ん…」

ふと目を覚ました。
部屋はもう暗くなっていて時間の経過を教えてくれる。

「……もう…こんな時間か…」

少ししか眠りにつけてないけれど日が暮れるのが早くなった。

「………枕変えなきゃ…」

ノロノロと階段を降りていく。
ケータイが光ってたけど多分サイトからのメールなんかだろう。
そう思って玄関を通過しようとしたとき、人影が玄関のすりガラス越しに写っていた。
座っているような踞っているようかそんな人影が。



まさか、そんなことあるはずないと言い聞かせてもバカなあたしは期待して、望んで、持っていた枕を捨てて、焦って扉を押し開けた。


「…うわ……っ…」

「…あ……」

そんなことあるわけないのに。
澤村さんが会いに来てくれたと期待した。