はたしてこれをあたしに似合うとあたしが好きそうだと思って選んでくれたのか。 その真意が知りたい。 手紙を置いて金平糖の瓶を持ち上げる。 瓶の栓になっているコルクに巻き付かれたラベルには<勿忘草>の文字。 笑いが込み上げた。 きっとどれがいいか分からなかったんだろうな。 だからこの金平糖を選んだに違いない。 そういう配慮の欠けている澤村さんがかわいくてにやけが止まらない。