「楓香や望月くんみたいな男女の関係はもう存在しないから」
「またそんなこと言ってる!」
納得のできない楓香はこの話を何度しても理解はしてくれない。
理解されるなんて思って無いからいいけど。
「親友なんだよ」
お互いのことを深く知ってる。
相手がどうすれば喜んでくれるのか考えさせてくれる。
そんな特別な親友なんだよ。
「……そろそろつくけど」
「まぁ、晴れてよかったよね!」
「そうだね」
あの日、願ったことは現実となりあたしはそれを本当に良かったと思っている。
「島津木くん、緊張してるかなぁ」
今日はその島津木くんの結婚式だったから。
雲一つない澄みきった青い空の下、式場へと向かう人々はみんな晴れやかな面持ちで歩いていた。

