ねぇ…気づいてよ?

「圭太、なにか怒ってる?」


「怒ってねえよ」


優は圭ちゃんの顔を、心配そうに覗き込む。


「でも顔が すっごく不機嫌だよ?」


「そんな事ねえよ」


圭ちゃんは、頭をポリポリかきながら部屋を出ていってしまった。


「ちょっと雫ー!起きてるんでしょ?そんなタヌキ寝入りバレバレだよ!」


ヤバイ…
起きてるのバレてたんだ…