ねぇ…気づいてよ?

「うん!」


私は圭ちゃんの優しさに、思わず涙が出そうになった。


田島くんは そんな私を見て、『よかったな』と呟いた。


「さぁさぁ、ケーキ食べよ!」


優が全員を椅子に座らせ、誕生日ケーキを5等分に切った。


私たちは、誕生日には欠かせないお馴染みの歌を みんなで歌った。


「おい佐々本、ついてる」