ねぇ…気づいてよ?

「相変わらず雫はボーッとしてんなぁ」



私は いつの間にかボーッとしていたみたいで、圭ちゃんの言葉にハッとした。



「べつにボーッとしてないよ」



「いま してたじゃねえか」



圭ちゃんは そう言いながら
私のほっぺを指でつつく。