「佐々本、ゴメン。いまは話きけない。じゃっ」


田島くんは申し訳なさそうに言うと、長い廊下に消えていった。


「ありがとう。田島くん…」


私は、その背中を見つめながら小さく呟いた。


田島くんとは、あんまり喋った事がなかったけど…


とても優しい男の子だった。


これから仲良くなれそう。