ねぇ…気づいてよ?

「おかえり!!」


私もつぶれるほど圭ちゃんを抱きしめた。


圭ちゃんは私から体を離し、床にひざまずいた。


「圭ちゃん??」


「雫…俺と結婚しよう」


圭ちゃんは小さな箱に入った指輪を取り出すと、私の左手の藥指にはめた。


私の返事はもちろん決まっている。



「はい!!」


圭ちゃんは私を抱き上げ、お姫様だっこした。