ねぇ…気づいてよ?

迷惑かけたくない。


誰にも…


「俺さ、圭太に言ったんだ。また佐々本を泣かせたら俺が全力で奪うって」



「えっ?」


「だからもう…遠慮はしない」


「ちょっと、田島くん!?」


田島くんは鞄を持ったまま私の手を引き、どこかへ向かい歩き出した。