ねぇ…気づいてよ?

「雫!!」


「優?」


「ゴメン…本当にゴメン…」


ドアを開けた瞬間、優が私に抱きついてきたので私は驚いた。

優は…泣いていた…


「優、どうしたの?」


「最近 私、先輩の事で頭がいっぱいで雫と一緒に居なかったよね…本当にゴメン」


優は私から離れ、傷口に触れた。


「痛かったよね…辛かったよね…苦しかったよね…雫…なにがあったか話してくれない?」


優の優しさに私はまた泣いた。