ねぇ…気づいてよ?

「雫 元気ないけど…どうかした?」


優は心配そうに私の顔を除き込み、少し潤んだ目を向ける。


「なにもないよ」


私は、優に素っ気なく返してしまった。たぶんイラついてた。


優が羨ましかった。
美人だし、勉強もできるし、圭ちゃをから好かれてる。


私なんか、美人でもないし勉強ができるわけでもないし、圭ちゃんからは ただの幼馴染みとしか思われてない…