ねぇ…気づいてよ?

どんどん屋上に近づくたびに、私の心臓の音は早さを増す。


「なぁ雫。」


「な、なにっ??」


キャー!!


声が裏返ってしまった…


意識しすぎだってば!!


さっきから目に写るのは景色ではなく…圭ちゃんの唇!


そんなに見たらバレちゃう!!


と思いながらも、顔見してしまう私。