ねぇ…気づいてよ?

でも…言うしかない。


田島くんには言わなければいけない。


「あのさ…田島くん…」


「ん?なに?」


「話があるの…昼休みに…」


「それって良い話?それとも悪い話?」


私の言葉を遮り、田島くんは真剣な眼差しで私をみつめる。


「……」



「悪い話なら聞かないから」


そう言って、田島くんは校舎の中に消えた。