正直 憂鬱だった。


傷つける事は…わかる。


私が圭ちゃんを諦めない限り、田島くんは幸せになれない。


だけどね…どうしても無理だった。


圭ちゃんを諦める事は…無理だったの…


「雫!」


「圭ちゃん?どうしたの?」


後ろを振り向くと圭ちゃんが走って私に向かってくる。