次の日。


私はいつもより早く起きて、制服の袖に腕を通した。


自分の頬を両手で叩き、気合いを入れる。


今日…学校に行ったら田島くんに言うんだ…


きちんと言うんだ…


謝るんだ…


「行ってきます」


私は返事のナイ行ってきますをしてから玄関のドアを静かに開けた。