ねぇ…気づいてよ?

「部屋 行っといて」


圭ちゃんに促され、私は圭ちゃんの部屋に足を踏み入れた。


変わってないな…圭ちゃんの部屋。


小さいときは優と私の三人で、よく圭ちゃんの家に遊びに来たっけ。


「なつかしい…」


「そうか?」


ポツリと呟いた独り言を、圭ちゃんは聞いていたようで…手にはコップに入ったジュースを持っていた。


「うん…久しぶりに来たから…」


「まぁそうだな」


思い出す。


三人で遊んだ日の記憶を。