ねぇ…気づいてよ?

「圭ちゃん?」


「帰ろう」


圭ちゃんは私の腕をつかみ、立たせてくれた。


なんで…


なんで私を選んだの?


私の事なんかどうでもいいんじゃないの?


圭ちゃんは女の人を放って、私の手を引き家に入った。


「ま、上がって」


「う、うん」


久しぶりに圭ちゃんの家に入ったなぁ…


なんだか緊張する。