ねぇ…気づいてよ?

「私…田島くんを傷つけるよ…絶対に」


「それでもいい」


「やっぱり圭ちゃんが好きってなるかもしれないよ?」


「それでもいいよ…」


私は田島くんの瞳を見た。


すごく真剣で…真っ直ぐな瞳。


いつもこの瞳で私を見てくれていたんだ…


「本当に私でいいの?」


「俺は佐々本がいい」


田島くんは優しく私を抱き寄せた。