ねぇ…気づいてよ?

優と斎藤先輩は二人で手を繋いで行ってしまった。


斎藤先輩は今年 受験生。


だから今のうちに いっぱい遊んどきたいって言っていたらしい…。


さっき優が言っていた。


「佐々本…戻ろう」


「そうだね…」


取り残された田島くんと私は、一旦 教室に戻った。


チラッと圭ちゃんを見ると、女の子に腕を絡められて微笑んでいる。


圭ちゃん…私…胸が苦しいよ。


まだ…大好きなんだよ??