ねぇ…気づいてよ?

「ダメだよ…私、絶対に田島くんを傷つける…」



私は圭ちゃんが好き。


田島くんはやっぱり友達だよ…


「んっ!!」


顔をあげた瞬間、田島くんに唇を奪われた。


唇が離れ、田島くんは泣きそうな顔をしていた。


「ゴメン…」


田島くんは河川敷に一人、重たい足取りで歩いて行った。