ねぇ…気づいてよ?

ここから海が見えるので、二人を探した。


まだ二人はビーチボールを楽しんでいるみたいだった。


「あとで呼びに行くか」


「そうだね。キャッ!」


「おっと、あぶなっ!」


私は近くに転がっていた石につまづき、田島くんの方へ倒れてしまった。


「あ、ありがとう」


「雫ー!!田島ー!!」


私が離れようとした瞬間、優と圭ちゃんが二人仲良く戻ってきた。