ねぇ…気づいてよ?

「今日はキャンプだったけ?」


「そうだよ。田島くん、忘れてたの?」


「忘れてた」


私たちは少し他愛ない会話をして、テントを建てるため一足早くキャンプ場に向かった。


「田島くん、そこ打って」


「はいはーい」


テントを一つたてるだけで、けっこうな体力がいる。


私たちは時間が掛かったものの、なんとかテントを完成させた。