ねぇ…気づいてよ?

「ここらへんかな」


「なにが??」


「いや、佐々本と二人きりになりたかったからさ」


恥ずかしげもなくサラッとそんな事を言う田島くんに、少しだけ照れる。


ずいぶん遠くまで来てしまったけれど、圭ちゃんと優の姿は小さく見える。


二人は砂浜でビーチボールをしていた。


「おお!ビーチボールか…行く??」


二人の事を考えると、私たちは邪魔だと思い首を横に振った。