優に引っ張られながらも私は海に入った。


真夏の太陽の暑さには、ひんやり冷たい海が最高に気持ちいい。


「雫、下手くそだね〜」


「だから言ったじゃん!泳ぐの苦手だって…」


せめて浮き輪があれば…


『スポッ』


「えっ?」


「浮き輪いるでしょ?」


後ろを振り向くと、田島くんが私に浮き輪をはめてくれた。