ねぇ…気づいてよ?

喋りたいな…


でも冷たくされたらイヤだし…


今日は気づいてないふりをしよう。


そう思い、部屋に入ろうとした瞬間…


「佐々本!」


名前を呼ばれたので、振り向くと田島くんが走ってこちらに向かっている。


「ど、どうしたの?」


戻ってきた田島くんに少し動揺しつつも用件を聞いた。